なぜGeminiを取り上げるのか

Geminiって、GmailとかDocsにあるけど…正直あんまり使ってないんだよね



結構あるあるネタだよね。
でもちゃんと見てみるとここはGeminiに任せると楽って場面がある!
多くの会社員にとって、GeminiはGoogle Workspaceに標準で付いてくるAI。
でも実際は「存在は知ってるけど、特に使っていない」という人が大半です。
一方で、最近は会社でGPTが解禁され始め、Claudeを試す人も増えています。
だからこそ重要なのは、Gemini・GPT・Claudeの違いを整理して、役割を決めること。
3つのAIをざっくり比較
まずは全体像を一目で把握してみましょう。
観点 | Gemini | GPT (ChatGPT) | Claude |
---|---|---|---|
Googleサービスとの相性 | ◎(Gmail/Docs/Sheetsに直結) | △(外部連携で工夫必要) | △ |
情報検索・リサーチ | ◎(Deep Researchが強力) | ○(一般検索補助に十分) | ○ |
長文・丁寧な文章 | ○ | ○ | ◎(やさしい言葉で自然にまとめる) |
文章クリエイティブ | △ | ◎(企画・コピー生成に強い) | ○ |
ファイル対応 | ○(基本的にOK) | ◎(多形式に対応) | ◎(特にPDF長文が得意) |
動画生成 | ◎(圧倒的に強い) | △(静止画まで) | ✕(ほぼ不可) |
図解・構造整理 | ○(普通) | ○(普通) | ◎(フロー図や要点整理に強い) |
導入のしやすさ | ◎(GWSに標準搭載) | ○(個人課金が主流) | △(利用ハードル高め) |
一言まとめ
- Gemini=Googleユーザー向け。リサーチと軽作業に強く、動画生成は圧倒的
- GPT=万能型。幅広く平均点以上を取れる
- Claude=長文や図解が得意。文章のやさしさや整理力に強み
こんな人に向いている
- Gemini:GWSを毎日使う会社員。リサーチやメール・Docsの下書きに便利
- GPT:幅広い業務で「まずこれに聞こう」と万能な相棒が欲しい人
- Claude:資料を丁寧に書きたい人、複雑な文章をわかりやすく整理したい人
こう整理すると、読者は「自分がGeminiをどう位置づけるか」をイメージしやすくなります。
次は、具体的に仕事のシーンでGeminiが光る場面に進めます。
日常業務シーン別:Geminiが光る場面
Geminiが「意外と便利」と感じるのは、特別なことをする時ではなく、日常のちょっと面倒な仕事を片付けたい時です。
ここでは会社員がよく直面するシーンごとに整理してみます。
Gmail:返信・催促・断り文の下書き
- 要件だけを箇条書きで入力すると、ビジネスメールの形に整えてくれる
- トーン指定(「丁寧に」「カジュアルに」)を加えるだけで印象が変わる
- 特に「断り」「納期延長」といった言いにくい依頼を文章化するのが得意
Docs:メモから報告書へ
- 乱雑に書いたメモを整形 → 章立てを提案 → 読みやすく並べ替え
- 会議メモをそのまま貼り付けて「要点を3つに絞って」などと依頼できる
- 読み手(上司・取引先など)を指定すると、トーンが調整される
Sheets:関数・条件集計の相談
- 「営業部だけ」「受注済みだけ」といった自然文で条件を伝えると、関数式を提示
- 条件付き集計や件数カウントなど、基本的な関数サポートに向いている
- データそのものを入れる必要はなく、「こういう表があって…」と説明するだけでOK
Slides:企画の骨子をつくる
- 「役員向け」「営業チーム向け」など相手を指定すると、スライド構成を提案
- 箇条書きで「このスライドにはこの要点」と並べてくれる
- 図や画像は弱いので、見た目は人間が調整する必要あり
Drive/Meet:要点抽出で会議準備
- 会議の前に共有ドキュメントを要約してもらい、事前に全体像を把握
- 議題の要点を箇条書きに整理してもらえば、会議中のメモも効率化
リサーチ(Deep Research):最強の下ごしらえ係
Geminiの本領発揮はここ。
- 複数サイトの情報をまとめ、要点+出典リンク付きで返してくれる
- 「市場調査」「競合比較」「最新トレンドチェック」に向いている
- 時間をかけて記事を読み込む前に、まず全体像をつかむのに最適
ただし、結論を鵜呑みにしないことが大事。
要点を読んで「ここを確認しよう」と目星をつけ、元情報で裏取りする使い方が正解です。
まとめ:Geminiは「軽作業+リサーチ」で輝く
- 丁寧な文章はClaude、万能処理はGPTに軍配が上がる
- けれども日常のちょっとした面倒事を片付ける相棒としてはGeminiが最適
- 特にDeep Researchは、調べ物のやり方そのものを変えるレベル
最近のアップデート
Geminiはここ数ヶ月でかなり機能が増えています。
「正直、前は使える人が使うツール!と考えられていたけど、仕事に溶け込めそうと思わせる進化が多いです。
Gems共有:毎回の指示をチームで共有
- 自分で作ったテンプレ指示(Gem)を他の人に渡せる
- 例:営業部全員で「返信メールの雛形Gem」を共有
- メリット:毎回同じ指示を打たなくてよくなる
- 注意:固有名詞や内部ルールは変数化して作ると汎用性が高い
AI検索拡張:検索が要点サマリーに
- 普通のGoogle検索と同じUIで、AIによる要点を上に表示
- 「記事を10個開く前に概要が見える」ので調べ物が圧倒的に速い
- 深掘りしたい時はリンク先をクリックすればOK
マルチモーダル対応:画像やファイルを“見せて聞ける”
- 画面キャプチャや写真をアップして「これ要約して」と依頼できる
- スプレッドシートを添付して「ここだけグラフに」と相談可能
- 実用性:説明が面倒なときに強い
Created by you:生成物の整理ハブ
- Geminiで作った文章・画像・コードなどをまとめて確認できる
- 「どのチャットで作ったっけ?」と探す手間がなくなる
- 業務の証跡を残したい人には地味に助かる
まとめ:小さな進化が“仕事の時短”に直結
- Gems共有 → 指示の使い回し
- AI検索拡張 → 情報収集の時短
- マルチモーダル対応 → 説明不要のやり取り
- Created by you → 出力管理の効率化
これらのアップデートは「劇的に新しいことができる」よりも、毎日の小さな不便を削る方向に効いてきます。
番外編:仕事以外で光るGeminiの機能



正直、仕事ではメールとかリサーチくらいしか使ってないんだけど…Geminiって他に何か強みあるの?



あるよ!むしろ遊びとかアイデア出しの方がインパクト強いかも
動画生成:Geminiの独壇場
- Geminiは動画生成で他を圧倒
- 数秒の説明動画やイメージ映像をつくれる
- GPTは静止画止まり、Claudeはそもそも動画不可
→ 業務での出番は少ないが、プレゼン資料やちょっとしたイメージ共有に役立つことも
Canvas:ブレストや共同作業の相棒
- GeminiのCanvasは、みんなで書き込める“ホワイトボード”
- そこにAIがリアルタイムで要約や整理を入れてくれる
- アイデア出しやワークショップに向いている
→ 毎日の仕事には向かないけど、プロジェクト初期や研修では便利



なるほど、Geminiって“仕事の軽作業+遊び心”みたいな感じなんだね



そうそう。真面目に使うのはリサーチやメール。でもちょっと未来っぽいことやりたいならGemini一択
Google Apps Script(GAS)との連携



「GAS」って聞いたことあるけど、正直なんのことか分からないんだよね



正式には Google Apps Script(グーグル・アップス・スクリプト)。
簡単に言うと、Googleのサービスを自動で動かす仕組みだよ
具体的にできること
- Gmail → 条件付き自動返信、定型メールの一括送信
- カレンダー → 予定を整理して自動で一覧化
- スプレッドシート → 定例処理を自動化
- Googleフォーム → 作成から運用までをスクリプトで効率化
フォームとGASの相性は抜群
- フォームを一度でも作ったことがある人なら、絶対に試す価値あり
- 項目追加、説明文、選択肢まで、指示を出せば自動生成してくれる
- たとえば「アンケートフォームを作りたいけど、項目を一から入力するのが面倒」
→ GASで一発生成
実際のプロンプト例
フォームを作成する時は、タイトル・説明文・設問・選択肢をセットで指示するとスムーズです。
Google Apps ScriptでGoogleフォームを作成してください。
以下の条件を反映してください。
- フォームタイトル:社員満足度アンケート
- フォーム説明文:このアンケートは社内改善のために活用します。
- 設問1:あなたの所属部署は?(選択式:営業/開発/管理部門)
- 設問2:現在の仕事満足度を教えてください(5段階評価)
- 設問3:改善してほしい点があれば自由に記入してください(記述式)
AIから返ってきたコードをGASエディタに貼り付ければ、フォームが自動で完成します。
ポイント
- 選択式なら選択肢を必ず列挙する
- 記述式/必須 or 任意 も明記するとより正確
- 難しい処理はAIに修正依頼できるので、失敗しても安心



昔はプログラミング分からない人にはハードルが高いって言われてたけど、AIがある今はもう違う。
フォームを作ったことあるなら、GASを使わない方が損ってレベルだよ
まとめ
Geminiは「存在は知っているけど、実際にはあまり使っていない」という声が多いAIです。
しかし改めて見てみると、軽作業とリサーチを効率化する相棒として大きな力を発揮します。
- Gemini:Googleサービスと直結。メール、Docs、リサーチに強い
- GPT:万能型。幅広い業務を平均点以上でこなせる安心感
- Claude:長文や図解に強く、やさしい表現が得意
特にGemini最大の武器は Deep Research。
市場調査や競合分析、トレンドチェックなど「情報を集める→読む」のプロセスを大幅に短縮してくれます。
加えて、最近のアップデート(Gems共有、AI検索、マルチモーダル対応、Created by you)で、日常の小さな不便が着実に減ってきています。
そして、見逃せないのが Google Apps Script(GAS)との連携。
とくにフォームを一度でも作ったことがある人なら、作成作業そのものをGASで自動化できると知れば「なぜ今まで手入力していたんだ」と思うはずです。
しかもGeminiに「こういうフォームを作って」と指示するだけでコードが出てくるので、プログラミング知識は不要。
もはや 「使わない方が損」 と言える状況になっています。
結論:
Geminiは万能ではないけれど、GWSユーザーにとっては欠かせない実用ツールです。
まずはメールやDocs、そしてDeep Researchで試してみる。
その次のステップでGASに触れれば、「Geminiってここまで使えるんだ」と実感できるはずです。